コンサルタントは名刺にもこだわる必要があります。
名刺作成のコンセプト
名刺を渡すのは何のためか
「社会人は名刺を渡すもの」。それはそうなのですが、では一体何のためでしょうか。名刺を渡す理由として以下の4点が挙げられます。
- 自分を信頼してもらう
- 自分に興味を持ってもらう
- 自分の名前と顔を覚えてもらう
- 必要なタイミングで思い出してもらい、連絡をもらう
ターゲットを明確にしよう
あなたが関係構築したいターゲットを明確にしましょう。年齢層や性別、業界特性により、記載すべき事項も変わります。
会社のブランド力が不足している場合は工夫しよう
あなたがブランド力が強いコンサルティング会社に所属しており、「あー、○○社の方ですか」と思ってもらえるようであれば、名刺の内容にはさほど気を使わなくても良いかも知れません。しかし、会社の知名度が低い場合や独立コンサルタントの方は、信頼され、興味をもたれ、記憶に残るための工夫が必要となります。
名刺の各要素
基本情報
名前
名前にはアルファベットを併記するとよいでしょう。読み方が明確に伝わりますし、外国人にも(とりあえず名前だけは)通じます。
肩書
肩書はコンサルタントとしての用途に必要なものを選択して記載しましょう。
複数の肩書を説明するのに時間がかかる方は、用途別に名刺を分けるのもひとつの考え方です。
連絡先
連絡先は名刺の基本です。事務所・電話番号・メールアドレスを記載しましょう。
事務所の住所については、近年は郵便による連絡は(契約書締結等の例外があるものの)少ないため、プライバシーを重視する場合(女性で自宅を事務所としている場合など)は記載しなくてもよいでしょう。ただその場合、行動範囲の目安という趣旨で拠点のおおまかな位置を記載しておく(例えば市区町村までにするなど)のもよいでしょう。
最近は FacebookやLINEでつながることが有利になる場合があります。必要に応じてFacebook ID や LINE IDを掲載しましょう。
写真・似顔絵
名刺を見返した際に記憶が蘇るよう、可能な限り写真や似顔絵を掲載しましょう。
仕事の能力を伝える情報
実績
仕事の依頼につなげるには実績を知ってもらうことが最重要です。
- 会社員としての業務内容と実績
- 独立してからのコンサル・セミナー・執筆実績
資格
関連する資格を取得している場合は、記載しましょう。あなたの信頼度を高めることになります。以下のようなものです。
- 公認会計士の資格があれば、経理・財務に強そう
- 技術士の資格があれば、技術や製造まわりに強そう
- 語学が堪能であれば、海外関連の仕事もお願いできそう
人となりを伝える情報
相手から突っ込んでもらえ、話を弾ませる情報(趣味・特技・家族構成)も掲載したいものです。例えば、以下のような項目が考えられます。
- 出身地は初対面でのとっかかりにしやすいので、記載しておく
- 子どもの話は多くの方に共通する話題(だが初対面で質問することは通常ない)なので、家族構成を記載する
- お酒や食事の好みがあう場合、食事をご一緒する機会につながる可能性があるので、趣味として記載する
Webへの誘導
このほか、Webサイト・SNSアカウント等で情報発信している場合はURLを記載して誘導し、あなたについてより深く理解してもらいましょう。