本稿では、診断士試験の1次試験用書籍を紹介します。
勉強を始める前に
合格基準を確認しよう
1次試験は7科目が出題されます。科目は「企業経営理論」、「財務・会計」、「運営管理」、「経済学・経済政策」、「経営情報システム」、「経営法務」、「中小企業経営・中小企業政策」です。各科目の満点は100点、合計700点満点です。
1次試験の合格基準は7科目で420点以上となります。ただし1科目でも40点未満があれば不合格となり、60点以上獲得した科目のみ「科目合格」の扱いとなります。
出発点に応じた勉強方法を採用しよう
出発点の知識水準により、勉強の仕方は違ってきます。以下は最短時間での試験合格を目的とした効率的な独学の勉強法を解説します。(「勉強するプロセス自体が楽しくて」という方は、全科目100点を目指して楽しく勉強してください。)
ゼロからスタートする方
以下の手順がおすすめです。
- 全科目のテキスト・問題集・過去問集を購入します。
- 過去問集1~2年分に挑戦して、自分が獲得できた得点を記録して現状と合格水準とのギャップを確認します。
- 初学者はテキストを読むだけでは記載事項の優先度を判断するのが難しいです。このため、一単元ごとに必ず問題を問いて、そこで問われた知識をテキストで確認してインプットする方式とします。
- 二次試験で重要度が高い「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」の3科目は特に重点的に取り組みます。
- 「中小企業経営・中小企業政策」には白書に掲載された統計数値の問題が含まれます。これらは毎年変動する数値ですから、一旦無視して1次試験直前に詰め込むのが効率的です。
一定の知識や社会人経験がある方
以下の手順がおすすめです。
- まず過去問集のみを購入し、過去問週1~2年分に挑戦して、自分が獲得できた得点を記録します。
- あまり点数が取れなかった科目を重点的に学習し、足切りされないことを目的に、50点程度取れる状態にします。テキストをざっと読み、ひたすら過去問演習しましょう。過去問の出題内容こそが、試験委員が重視する領域だからです。
- 60~80点以上取れた科目は優先度を下げ、極力、問題演習のみにとどめます。
- 「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」の3科目は2次試験につながるため、70~80点取れる状態にしておくと安心です。
- 「中小企業経営・中小企業政策」には白書に掲載された統計数値の問題が含まれます。これらは毎年変動する数値ですから、一旦無視して1次試験直前に詰め込むのが効率的です。
勉強時間の作り方
ある程度まとまった勉強時間を確保する必要がありますから、時間の使い方を工夫しましょう。具体的には、「他にあてる時間を削る」方法と、「他にあてる時間を有効利用する」方法があります。
他に当てる時間を削る
テレビ視聴を減らす
テレビ視聴は概して受動的な時間の過ごし方となってしまい、成果が明確ではない場合がほとんどです。これを機に、テレビはよほど見たい番組だけに絞り、視聴をやめることをおすすめします。
ゲーム時間を減らす
ゲームも同様、時間を無限に奪っていきますが、現実社会でのあなたの生活は一切改善しません。これを機に、やめてしまいましょう。
飲み会への参加を減らす
飲み会は楽しいものです。しかし、資格を取得したら飲み会ラッシュになりますし、交流する相手のレベルも上がりますから、ここは我慢して、まずは合格を実現してはいかがでしょうか。
他にあてる時間を有効利用する
通勤時間を活用する
通勤時間に電車やバスに乗る方は、移動時間の有効利用を検討しましょう。通勤時間の利用に特化した教材を作っているSTUDYingという会社もあります。
また、早起きと組み合わせれば、「オフピーク通勤」で電車が空いている時間にゆうゆうと勉強し、職場の近くのカフェで落ち着いて勉強するというスタイルも選択できます。
昼休みを活用する
会社員にとって、昼休みは貴重な自由時間です。カフェや会議室を利用して勉強に組み込む工夫をしてみてはいかがでしょうか。
おすすめ書籍
準備編
テキスト・問題集
企業経営理論
教科書
問題集
過去問集
財務・会計
テキスト
問題集
過去問集
運営管理
テキスト
問題集
過去問集
経済学・経済政策
テキスト
問題集
過去問集
経営情報システム
テキスト
問題集
過去問集
経営法務
テキスト
問題集
過去問集
中小企業経営・中小企業政策
テキスト
問題集
過去問集