中小企業診断士資格の魅力とは何でしょうか。
中小企業診断士の魅力
カリキュラムが実用的で面白い
中小企業診断士試験のためのカリキュラムは、現実の企業経営に直接活きる知識ばかりです。このため、「単なる資格合格のためのつまらない勉強」と考える方の比率は非常に低いです。
知識水準の証明になる
中小企業診断士は合格率約4%の超難関資格であり、企業経営に関する高い知識水準があることを示す国家資格です。転職活動の経歴書に記載したり、社内異動の公募に募集する際などに説得力を付加できます。
ネットワーク形成ができる
中小企業診断士は他の士業(税理士や社会保険労務士など)と異なり、みな仲良しです。それには構造的な理由があります。例えば税理士業務ですと、互いに競合してしまってゼロサムゲームになってしまう場合が多いのですが、中小企業診断士は各自の得意分野が多彩であるために協業の余地が大きく、共存共栄(プラス・サム)を実現できるのです。
中小企業診断士の合格者数は年間約1,000名です。つまり1,000名の学習意欲と知識レベルが高い「同期合格者」ネットワークの一員になることになります。統計的にみて、資格取得者の約8割は会社員なのですが、大企業で重要な職務を担当している方が非常に多くおられます。
もちろん、同期だけではありません。先輩・後輩とのつながりを考えると無限に近い広がりがあります。この中には自分と近い志向の方もたくさんいるでしょう。社内での異動を目指す人、転職を目指す人、独立を目指す人、などなどです。こうした仲間と切磋琢磨しながら、キャリアをきりひらくことができます。
中小企業診断士資格の留意点
独占業務がなく、独立には工夫が必要
中小企業診断士にのみ認められる独占業務と言ったものはありません。このため、中小企業診断士として生きていくための「わかりやすいレール」が敷かれていません。特に独立を目指す方には、自ら道を作る覚悟が求められます。「私の前に道はない、私の後に道ができる」という気持ちでクリエイティブに生きましょう。
ただちに専門企業に就職できる保証はない
独占業務がないこととも関連しますが、試験の合格が直ちにコンサルティング会社への就職につながるわけではありません。このため、多くの診断士は企業に勤務しながら活動します(企業内診断士と呼ばれます)。
職種の変更や独立を希望する方は、資格取得後に自分のペースで準備を行い、キャリア転換を図っていくケースが多くなります。
まとめ
中小企業診断士資格は、正しい意識で臨めば人生を切り開くよいツールになり得ます。みなさんも情報収集して、自分に合うと判断される方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。